物言えば唇寒し秋の風
皆さんは、「物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)」という言葉をご存知でしょうか。
ことわざの一つなので、見聞きしたことのある方も多くいらっしゃると思います。
この記事では、「物言えば唇寒し秋の風」の意味を解説させていただきます。
物言えば唇寒し秋の風の意味とは
「物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)」とは、「人の悪口を言えば何となく後味の悪い思いをする」「不用意なことを言えば災いを招く」という意味の言葉です。省略して「物言えば唇寒し(ものいえばくちびるさむし)」と言うこともあります。
人の欠点を批判したり、自分の長所を自慢したあとは必ず「言わなければ良かった」という思いにとらわれることを表した言葉です。物言う際には言葉の内容を考えるべきである、という教えでもあります。
松尾芭蕉の座右の銘にある句で、この句の前には「人の短をいふ事なかれ己が長をとく事なかれ」があります。
人の悪口や自分の自慢だけでなく、どのようなことでも不用意な発言を災いを招きます。物言う前には必ず、言おうとしていることの内容やそれを聞いた相手がどう思うか、など考えることが大切だという教えでもあります。
物言えば唇寒し秋の風を使った文章・例文
ここで、「物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)」を使った例文をご紹介します。
1.友達とケンカをして相手の悪口をたくさん言ってしまったけど、あとから嫌な気持ちになった。物言えば唇寒し秋の風とはこのことだ。