親しき仲にも礼儀あり
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉を教わった経験があるかと思います。
友達や家族との付き合いの中で常日頃から気を付けたい言葉のため、教育現場ではよく用いられています。理解するだけでなく身につけたい言葉ですので、この機会にしっかり理解しておきましょう。
親しき仲にも礼儀ありの意味とは
親しき仲にも礼儀ありとは、「どんなに仲が良くても礼儀をわきまえるべき」という意味になります。
例え十年来の友達であっても言って良いことと悪いことがあり、同様に家族が相手でもどんな態度をとっていてもいいというわけではないという教訓を込めた言葉です。
「まだ親しくないんだから礼儀は関係ない」という反論もよくありますが、親しい仲であっても礼儀が必要なのだから、そうでない人には等しく礼儀をもって接するべしという意味も暗に含まれています。
また「仲」は「中」とも書かれます。
親しき仲にも礼儀ありの類語・英語
類語には「近しき仲にも垣を結え(かきをゆえ)」や「良い仲にも傘を脱げ」などがあります。親しい仲に設けるべき「礼儀」の具体的な形を表現したものが存在します。
また英語では「A hedge between keeps friendship green(垣根が間にあれば友情は保たれる)」などがあります。
親しき仲にも礼儀ありの語源
語源については諸説ありますが、日本語にも似た意味のことわざが沢山あるように、海外でも似た意味の言葉がいくつもあることから、外来語ではないかといわれています。
有力なものとしては、中国の書物「論語」の中に「親しき仲にも礼儀あり」を意味する一節があるのが語源だとされています。
親しき仲にも礼儀ありを使った文章・例文
- 家族の前で大きなおならをしてしまい、親しき仲にも礼儀ありだぞと一言つぶやかれた。
- 仲良くなった先生の肩に腕を乗せてしまい、親しき仲にも礼儀ありだとこっぴどく怒られた。