温厚
「温厚(おんこう)」という言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。
「温厚な人」や「とても温厚な」など、日常生活でも多く見聞きする機会の多い言葉でsが、「熱い」「温かい」という意味ではないことはなんとなくニュアンスで分かっていても、正しい意味を知らないという方は意外と多いのではないでしょうか。
ここではそんな「温厚」について、意味や使い方、「温厚篤実」という四字熟語についてなど、詳しくご紹介していきます。
温厚の意味とは
温厚(おんこう)とは、「穏やかで、温かな情に溢れていること」を意味します。
滅多に怒ることがないおだやかな性格の人物や、優しく、人を想う気持ちを持った人物のことなどを指して用いられます。また、普段からおとなしく、人を襲ったり暴れたりしない動物などにも用いられます。
類語にはおとなしく、優しい性格であることを意味する「温和(おんわ)」や、人当たりの柔らかい話し口調を指す「柔和(にゅうわ)」などが挙げられます。
温厚篤実(おんこうとくじつ)とは、温かな情が深く、誠実な人柄であることを指す四字熟語になります。

温厚の使い方・例文
- 彼氏が出来たという話をしたところ、温厚な父が突然怒り出して、家族は唖然としてしまった。
- 温厚で有名な近所の犬が凄まじい剣幕で吠え出したことで、周囲が空き巣の侵入に気付くことができた。
- 温厚篤実をモットーに生きてきたが、周囲にダメな人間が多すぎて、だんだんと温和な態度を取れなくなってしまった。