熾烈
皆さんは「熾烈(しれつ)」という言葉をご存知でしょうか。
「熾」という漢字が常用外ということもあり、一見すると何かわからないという方もいることでしょう。
読み方が分かれば、見覚えがある、何となく意味が分かったと気が付くのではないでしょうか。
今回は「熾烈」という言葉について詳しく解説します。
熾烈の意味とは
熾烈とは「燃え立つように勢いが激しいさま」という意味です。
読み方は「しれつ」です。
「熾烈を極める」「熾烈な戦い」などのように使います。
「熾」という漢字は、訓読みでは「さか・ん」「おこ・す」「おき」という読み方をします。
意味は「勢いが激しい様子」または「おきび。燃えて赤くなった炭。」です。
「火をおこす」という場合一般的には「起こす」と書きますが、「熾す」と書くこともできます。
ただ、「熾」は常用外の漢字なので、あまり使われません。
つまり、「激しさ」を表す「烈」と合わせて、「火が激しく燃えるような様子」を表したのが「熾烈」です。
似たような言葉に「苛烈」があります。
こちらは「かれつ」と読み、意味は「厳しく激しい様子」です。
「苛烈」が使われるのは、「そう考えている人間が厳しさなどを感じているとき」であることが多いです。
「熾烈」をカタカナ語に置き換えると「ヒート」になるのに対して、「苛烈」は「シビア」になる、といったニュアンスの違いがあります。
熾烈の使い方・例文
- サッカーワールドカップの決勝戦は、伯仲する国同士の熾烈な戦いとなった。
- 同じ学区から受験する生徒たちの実力から言って、受験戦争は熾烈を極めることとなるだろう。