俎上
皆さんは「俎上」という言葉をご存知でしょうか。
少々見慣れない漢字が使われていることもあって、「そじょう」という読み方も、意味も分からないという方が多いと思われます。
しかし、日常生活では「俎上の鯉」「俎上に載せる」などの形で使われており、これなら聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか。
今回は「俎上」という言葉について詳しく解説します。
俎上の意味とは
俎上とは「まな板の上」という意味です。
読み方は「そじょう」です。
「俎」という漢字は音読みが「そ」あるいは「しょ」、訓読みは「まないた」です。
意味は「料理をするための台。まな板。」です。
なお、部首は「人」です。
「俎上」を使った言葉に「俎上の鯉」というものがあります。
これは「相手に全てを握られていて、身動きを取ることができず逃げられなくなっている」という意味のことわざです。
まな板の上に載せられて捌かれるのを待つ鯉の様子をたとえた言葉です。
「俎上の鯉」の別の言い方として「まな板の鯉」があります。こちらは「俎板の鯉」と書くこともあります。
また、「俎上に載せる」という言葉もあります。
こちらは「ある物事や人間を、様々な角度から議論したり批評したりするための題目として取り上げること」という意味です。
食材を切り分けて調理するためにまな板に載せる様子をたとえた言葉です。
俎上の使い方・例文
- 彼が追い詰められている様子は、まるで俎上の鯉だ。
- お客様と従業員のトラブルの話は、次回の会議で俎上に載せることとなった。