惨憺(さんたん)
「惨憺(さんたん)」という言葉について解説します。
惨憺たるありさま。というように使われる惨憺という言葉ですが、なんとなく意味は分かるけれどちゃんと調べたことはない。という方は多いのではないでしょうか。
そんな「惨憺」という言葉の意味を英語、四字熟語も紹介しますので、誤用しないように使い方を整理・理解してみましょう。
惨憺(さんたん)の意味とは
惨憺の意味は「いたましく見ていられない様子」「心を砕き悩む様子」となります。
直接見るのがためらわれるほど痛ましいという意味合いになります。
似た響きを持つ言葉で「燦々(さんさん)たる」という言葉がります。「燦々たる」をネットで検索すると「惨憺たる」というページが沢山表示されますが、似ているのは響きだけで意味は「燦々たる」=「美しく光り輝くさま」です。
誤用するとおかしな文章になるので注意が必要です。
苦心惨憺(くしんさんたん)
惨憺を使った四字熟語で「苦心惨憺(くしんさんたん)」という言葉があります。
苦心惨憺して作品を作り上げる。という風に使われますが、意味は「心を砕いて苦労に苦労を重ねることで、工夫を凝らすこと」となります。
苦心=あれこれ心を砕いて考えること
惨憺=心を砕き思い悩むこと
同じような意味の言葉が重なっているのでどれほどの苦労かが伝わってくるような四字熟語になっています。
惨憺(さんたん)の英語
- wretched
- miserable
- horrible
惨憺(さんたん)の使い方・例文
- 手入れがされていなかった庭は惨憺たるありさまだった。
- グレてからの学生生活は惨憺たるものだった。