金木犀(キンモクセイ)
秋になると、強い芳香のあるオレンジ色の小さな花をつける「金木犀(キンモクセイ)」は、モクセイ科の常緑小高木で、中国原産です。
鑑賞用の植物として古くから庭木などに利用されており、甘い香りが特徴で、特に夜間には遠くにいても感じられるほどです。
また、「金木犀(キンモクセイ)」は、花の色が白い「銀木犀(ギンモクセイ)」の変種とされていて、ともに強い芳香がありますが、その香りは金木犀の方が強いとされています。

金木犀の花名の由来
「木犀(モクセイ)」の名前は、樹皮が犀(サイ)の皮膚に似ていることに由来し、さらに金色の花をつけることから、「金木犀」になったとされています。
とてもかわいい花ですが、少々怖い動物の犀(サイ)が語源とは意外ですね。
金木犀の別名・英語名
金木犀は別名では「木犀花(モクセイカ)」とも呼ばれています。
また、原産地中国では、「丹桂(タンケイ)」、英語名では「Fragrant olive(香りのよいオリーブ)」または、「Fragrant orange colored olive(香りのよいオレンジ色のオリーブ)」などと呼ばれています。
ちなみに、「桂花(ケイカ)」という名前をご存知の方も多いかと思いますが、これは一般的に、「銀木犀(ギンモクセイ)」のことを指します。
また、金木犀は属名の学名を「Osmanthus(オスマンサス)」といい、これは、ギリシャ語の「osme(香り)」と「anthos(花)」が語源とされています。
金木犀の花言葉
金木犀の花言葉は、「謙虚」「気高い人」「陶酔」などです。
これらの花言葉は、その甘く強い芳香に由来します。
甘く強い香りに引き寄せられて陶酔しているうちに、怖いことが起こりませんよう、くれぐれもご注意を。
金木犀の誕生花
金木犀が誕生花になる日をご紹介しましょう。
10月6日・10月7日・11月2日・11月25日