「二階から目薬」とは?意味や由来を解説!

「二階から目薬」ということわざを一度は耳にしたことがあると思います。覚えておくととても便利な言葉です。今回は「二階から目薬」の意味・使い方・例文などを紹介します。

目次

  1. 二階から目薬
  2. 二階から目薬の意味とは
  3. 二階から目薬の類語
  4. 二階から目薬の由来
  5. 二階から目薬を使った文章・例文

二階から目薬

「二階から目薬」ということわざは、上方(京都)のいろはかるたの、48枚中の1枚になっています。二階から目薬をさしたら、たまたま目に入ったと「まぐれ当たり」というような解釈をしそうですが、これは間違いです。

今回は、「上方(京都)のいろはかるた」のひとつ、「二階から目薬(にかいからめぐすり)」という、ことわざの意味や由来についてご説明します。

二階から目薬の意味とは

「二階から目薬」には、2つの意味があります。

  1. とても回りくどいこと」や「物事がうまく運ばず、もどかしいこと
  2. 回りくどい上に、効果が全く見られないこと

”二階にいる人が目薬をさそうと下にいる人に向けて、目薬を落としても、あまりにも遠すぎて的中せずもどかしいこと”から出来たことわざです。命中したと間違えて、物事がうまく運ぶと勘違いしないように注意してくださいね。

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二階から目薬の類語

「二階から目薬」の類語を、ご紹介します。
「天井から目薬」、「二階から尻焙る」、「焼け石に水」、「遠火で手を焙る」、「靴を隔てて痒きを掻く」などがあります。

二階から目薬の由来

「二階から目薬」の由来の前に、「目薬という近代的な言葉が入っているのに、なぜ、いろはかるた?」と思いませんか?

日本には、江戸時代から軟膏の目薬がありました。ことわざの目薬は、軟膏または粉末の薬を、水に薬を溶かし布などに含ませ、洗眼や点眼したとの説が残っています。元禄13年(1700年)の『風流御膳義経記』の中に、由来となる句が書かれています。
「二階から目薬をさす仕掛け、さりとは急な恋ぞかし」です。

江戸時代からある古いことわざなら目薬の使い方などからも、”二階から目薬をさすのは無理だ”という意味での使い方も納得ですね。このことから、冒頭に書きました「まぐれ当たり」という、意味の捕らえ方が間違いだという説明も付きます。

二階から目薬を使った文章・例文

「二階から目薬」の例文をご紹介します。

  1. いくら叱っても、二階から目薬だよ。もっと厳しく怒らなきゃ。
  2. 綺麗に着飾てデートを重ねても、二階から目薬ね。今度は、内面を磨いちゃお。

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