サスペンス
「サスペンス」といったら、サスペンス小説やサスペンス映画など、結構耳にする言葉ですよね。知らない人がいない言葉だけに何気なく使っていることも多いと思います。
今回は、聞くだけで恐怖心をそそられる言葉、「サスペンス」について解説します。サスペンスの意味はもちろんですが、ミステリーとの違いについても触れてみたいと思います。
サスペンスの意味とは
「サスペンス」の意味は、気がかり。不安。緊張感。また、読者や観客に展開や状況の表現・描写により、不安感や緊張感を盛り上げ、興味を繋ごうとする技巧です。
ズボンなどを吊る「サスペンダー」が、語源だという単純説もあります。「観客の心を宙吊りにする」という意味によるものです。
犯罪事件をはじめ、アドベンチャーやスペクタクルに重きを置いた、パニック小説や戦争物、歴史小説や脱獄小説なども、謎解き要素を含まず条件が整えばサスペンス小説の分類に入ります。
サスペンスとミステリーの違いとは
サスペンス以外にも、ミステリーやスリラー、ホラーといった言葉もあります。1つの物語に色々な要素を取り入れた場合、サスペンスホラーやサスペンスミステリー、ミステリーホラーなどと呼ぶこともあります。
サスペンスとミステリーの差を簡単にいえば、はじめから犯人が分かっており、犯人が与える恐怖心を楽しむのがサスペンスで、犯人が誰かを推理しながら謎解きを楽しむのがミステリーです。
サスペンスとは
さきほどもお話ししたように、サスペンス(suspense)には、恐怖や緊張感をはらはらしながら楽しむという意味があり、はじめから犯人が分かっていることが多いようです。
アルフレッド・ヒッチコック監督は、「サスペンス界の巨匠」と呼ばれています。
サスペンス小説の代表的なものには、真梨幸子氏の『殺人鬼フジコの衝動』や重松清氏の『流星のワゴン』などがあります。
サスペンス映画は、ヒッチコック監督の『サイコ』やジョナサン・デミ監督の『羊たちの沈黙』など。
ミステリーとは
ミステリー(mystery)には、もともと「謎」という意味があり、謎や不可思議や神秘的が主な意味です。超常現象や未確認飛行物体など、万人には理解できない要素もミステリーに含まれます。ミステリー小説や歴史ミステリーなどにも使われる言葉で、犯人を推理しながら物語を読み進め、謎解きを楽しむという要素もあります。
ミステリー小説家のアガサ・クリスティは、「ミステリーの女王」呼ばれ、『オリエント急行の殺人』や『そして誰もいなくなった』など、様々なミステリー小説を残しています。
サスペンスを使った文章・例文
- サスペンス界の巨匠ヒッチコック監督が作ったサスペンス映画の恐怖に耐えきれるか!
- 日本映画史上稀にない、衝撃のサスペンス!