ツーカー
皆さんは「ツーカー」という言葉をご存知でしょうか。
最近ではあまり聞かない言葉ですね。
カタカナなので英語か何かかと思いきや、実は日本語由来の言葉なのです。
今回は「ツーカー」という言葉について詳しく解説します。
ツーカーの意味とは
ツーカーとは「お互いに気心が知れている、ちょっと何か言うだけでも通じ合う間柄」という意味です。
「つうと言えばかあ」という言葉の略語で、「つうかあ」とも書きます。
「つう」と「かあ」の由来が何かということには諸説ありますが、「~っつぅことだ(ということだ)」と言われたのに対して「そうかあ」と答えたという掛け合いからきている説が一般的です。
「ツーカー」という言葉で有名なのは、かつて存在した携帯電話ブランドです。
「ツーカーセルラーグループ」が運営しており、現在キャリア大手であるKDDI社の礎となり、現在まで続く携帯電話サービスの先駆けとなったサービスです。
また、これとは別に「デジタルツーカー」という事業グループもあり、そちらはSoftbankの前身となった企業の一つです。
ツーカーセルラーもデジタルツーカーも、「ツーカーの仲」に由来して「どこにいても繋がっていること」を表した名前となっています。
よく似た使い方をする言葉に「阿吽の呼吸」があります。
こちらは口から息を吐く音「阿」と、吸って止める音「吽」のリズムを合わせるということから「二人以上で何かをするとき、微妙な間合いやタイミングをぴたりと併せること」という意味です。

ツーカーの使い方・例文
- 二人はツーカーと言うべき仲睦まじさで、長年夫婦をやっている。
- ツーカーの仲だったはずの親友に、予想外の秘密があって驚いた。