愛しい(いとしい)
「愛しい(いとしい)」という言葉について解説します。
実生活で言葉にすることは少ないかもしれませんが、気持ちの中や、物語、歌の歌詞などこの愛しいという言葉はよく出会う言葉ではないでしょうか。
恋しいでも、愛してるでもなく、愛しいとはどんな意味やニュアンスを含んだ言葉なのでしょうか。
ここではそんな「愛しい」という言葉の意味や使い方、そして愛おしい(いとおしい)との違いなどを紹介していきます。
ぜひご覧ください。
愛しいの意味とは
愛しいとは「可愛い」「恋しい」「慕わしい」という意味になり、主に子供や異性に対して使われる言葉です。
他にも意味があり、「気の毒だ」「かわいそうだ」「不憫だ」という悲しい気持ちを含んだ言葉にもなっています。
これは元々愛しいという言葉は厭うという言葉で、「嫌がる」という意味の他に「大事にする」という意味があることからきています。
愛しい(いとしい)と愛おしい(いとおしい)の違いは?
この二つの言葉の成り立ちは、「厭ふ(厭う)」から「いとおし」、そこから愛おしいとなり、愛しいに変化しました。
そしてさらに愛しがる、愛しげ、愛しさという語が派生したと言われています。
「愛しい」「愛おしい」二つに意味上の明確な差はありませんが、ニュアンス的には愛しいはそのまま「かわいい」「恋しい」という気持ちが強いのに対し、
愛おしいは、母性や情のような気持ちが愛しいに比べて強いニュアンスで使われることが多いようです。

愛しいの使い方・例文
- 生まれたばかりの我が子は何物にも代えがたい愛しい存在
- 結婚してかなり経っても、ずっと愛しい妻