ミスリード
「ミスリード」という言葉の意味をご存知でしょうか。
推理小説などの文中や、解説・感想などで見たことがあるかと思います。ミステリー作品をミステリーたらしめる重要な要素です。
一方で、「ミスリード」という語感のせいで少なからず誤用されるケースもあるようです。
ここではそんな「ミスリード」について、意味や使い方、誤用などを詳しくご紹介していきます。
ミスリードの意味とは
ミスリードとは、「誤解させること」という意味になります。
主に文章で使われる手法のことを指し、マジックなどで観客の視線を誘導する手法のことはミスディレクションと呼ばれます。
本来は文章表現のことを指す言葉ですが、映像作品のセリフや演出の中でミスリードを誘う表現があれば、それもミスリードに当たります。
巧妙に張られた伏線のことをミスリードだとする誤用もありますが、誤解させる内容の伏線でなければミスリードには当たりません。
また「ミス」という言葉が入っているためか、意図せず誤解させてしまった場合に「ミスリードさせるような発言しちゃってごめん」や「ミスリードを誘う文章だったことを謝罪する」というような誤用がされる場合もあります。
意図的に相手が誤解するように仕向けたのでなければ単なる誤解なので注意が必要です。

ミスリードの使い方・例文
- ミスリードを誘う伏線がいたるところに散りばめられていて、とても10代が書いたとは思えないノベルスだった。
- 映像の中では、ミスリードさせることとミスディレクションは混同する場合もあるのだと知った。