容易い
皆さんは「容易い」という言葉が読めるでしょうか。
送り仮名がなければ「容易(ようい)」となりますが、意味は全く同じです。
「想像に容易い」「容易く○○できる」などの用例があり、かなり特殊な読み方をする言葉なのです。
今回は「容易い」という言葉について詳しく解説します。

容易いの意味とは
容易いとは「わけなくできるさま。易しい。容易である。」「軽率である。軽々しい。」という意味です。
読み方は「たやすい」です。
「易」は「やす・い」と言う読み方があるのですが、「容」を「た」と読むことはありません。
なぜ「容易い」という表記で「たやすい」と読むのでしょうか。
これは熟字訓といって、熟語単位の意味をくみ取って当て読みをさせた言葉です。
通常、漢字は一文字ごとに独立した読みがあり、それを組合わせて熟語を作ります。
しかし熟字訓は熟語の意味に合わせて読み方を当てるので、どの文字がどこまでの読みに相当するのかということが決まっていません。
身近な例では、「明日」を「あす、あした」と読むのが熟字訓に該当します。
「容易い」に似た例では、「美味しい(おいしい)」があります。
これも「容易い」同様に送り仮名がなければ「美味(びみ)」という名詞ですが、形容詞化することによって熟字訓の読み方が当てられています。
容易いの使い方・例文
- 彼らの計画は穴だらけで、あっさり失敗するのは想像に容易い。
- 私たちと相手のチームとでは、実力差がありすぎる。容易く打ち負かすことができるだろう。