紅一点
「紅一点(こういってん)」という言葉について解説します。
この部署で紅一点の存在、野球部の紅一点といった使い方をするこの「紅一点」という言葉。
みなさんも見聞きしたことがあると思いますが、この言葉の意味や、使い方・読み方はしっかりとご存知でしょうか。
女性に対する褒め言葉といったイメージで使われるこの言葉について、整理しながら紹介していきますので、ぜひ最後までご覧になってみてください。

紅一点(こういってん)の意味とは
紅一点の読み方は「こういってん」で、意味は「多くのものの中でただ一つ異彩を放つもの」「多くの男性の中にただ一人いる女性」となっています。
これは中国の王安石の詩「万緑叢中紅一点」の句に由来した略語で、「一面の緑の中に咲く、一輪の紅い花」というのが本来の意味です。
日本では明治以降「多くのものの中で異彩を放つもの」という意味で使われていましたが、「紅」という漢字が持つ艶やかに咲く花といったイメージから、「多くの男性の中にただ一人いる女性」という意味を持つようになり、現代ではほとんどがその意味で使われているといわれています。
ということで、本来の意味では平凡なものの中で異彩を放つという褒め言葉的な意味がありますが、現代で多く使われる意味では、単に男性の中に一人だけいる女性を意味しているだけといえますが、線引きはあいまいなようです。
紅一点の使い方・例文
- マネージャーはサッカー部の紅一点として、部員達にとても好かれている。
- 我が部署の紅一点だった佐藤さんがとうとう寿退社してしまった。