アングラ
「アングラ」という言葉をご存知でしょうか?
違法薬物を扱うようなインターネットサイトを「アングラサイト」などと呼んだり、小劇場系の前衛的な作品を「アングラ的」といったりしますね。
また「アングラ」と聞いたことがあっても、それが「アンダーグラウンド」の略だと知っている方は少ないかもしれませんね。では「アングラ」とはいったいどういう意味なのでしょうか?
今回は「アングラ」について解説します。
アングラの意味とは
「アングラ」とは、英語の「underground(アンダーグラウンド)」の略で、地下という意味から、元々は反体制活動などのことを指していました。
1960年代に、アメリカを中心としてヒッピーやネオボヘミアンなどの若者が、権威主義や保守階層・政治家などへの反発や抵抗として発信した、反商業主義の文化や前衛的で実験的な芸術のことを「アングラ」と呼ぶようになりました。
そのころ、日本でもそうした活動は活発に行われており、唐十郎や寺山修二に代表されるアングラ演劇や、前衛美術や前衛芸術と呼ばれる実験的な作品が多数発表されました。そうした芸術のことを「アングラ芸術」ともいいます。
アングラサイトとは
インターネット上で、表ざたにできないような、非公式や非合法な事や物を扱うサイトのことを「アングラサイト」と呼びます。現代では「闇サイト」と呼ばれることが多いようです。
インターネットが普及し始めた当初は、にちゃんねるもアングラサイトのひとつとして数えられていましたが、一般に認知されるにつれてアングラとはいわれなくなりました。
しかし、現在でも違法薬物売買や著作権を無視した非公式サイトなど、アングラサイトと呼ばれるものはインターネット上に多数存在しています。

アングラを使った文章・例文
1.アングラ芸術は難解で、どこがいいのかよく分からない。
2.アングラサイトで違法薬物を売買していた男が摘発された。