痺れを切らす
皆さんは、「痺れを切らす(しびれをきらす)」という言葉をご存知でしょうか。
日常会話で使うことはあまりありませんが、慣用句の一つなので小説などで目にしたことのある方も多いと思います。
この記事では、「痺れを切らす」の意味を解説させていただきます。
痺れを切らすの意味とは
「痺れを切らす(しびれをきらす)」とは、「長く待たされて我慢できなくなる」「待ち切れなくなる」という意味です。
痺れを切らすという言葉は、「足が痺れる(あしがしびれる)」ことを語源とする説もありますが、これは間違いだとされています。
正座して待つ、正座し続けることで足が痺れてしまい、その痺れに我慢ができなくなるという説です。
実際には、痺れを切らすの「痺れ」とは動けない状態である「麻痺(まひ)」のことを言います。
また、「切れる」は我慢の限界という意味があります。現代でも、我慢の限界を迎えて怒ることを「キレる」と言うことも多いと思います。
つまり、「動けない時間が長く我慢の限界を迎えた」という意味で痺れを切らすという言葉になりました。
痺れを切らすの使い方・例文
ここで、「痺れを切らす(しびれをきらす)」を使った例文をご紹介します。
1.相手からの連絡を待っていたが、約束の時間になっても連絡が無いので痺れを切らして自分から連絡をした。
2.30分も待ったのに相手が来ないので、痺れを切らして直接家を訪ねた。
3.指定時間になっても宅配便が来ないので、痺れを切らして宅配中のトラックを探そうと外に出た。