一張羅
「一張羅」という言葉の意味や語源、使い方について解説します。
この「一張羅」という言葉は、晴れ着などの特別な服装をする際に使用されることが多いです。
また、上等な服装をする際にも使うことがあります。
一般的に使われる言葉なので、耳馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
実は、この「一張羅」という言葉は、「ろうそく」が語源です。
一見、結び付かないような2つの言葉ですが、どんな語源があるのでしょうか。
今回は、「一張羅」について詳しく解説します。
一張羅の意味とは
一張羅という言葉の意味は大きく分けて2つあります。
まず、1つ目の意味は「持っている衣服の中で一番良いもの。上等なもの。晴れ着。」となります。
使い方としては、「今日は、好きな人との食事会なので一張羅を着てきた。」といった表現になります。
そして、2つ目は「1枚しか持っていない貴重な着物。衣服。」という意味になります。
使い方としては「これは一張羅だから譲ることはできない。」といった表現になります。
この「一張羅」という言葉の語源は、「一艇蝋(いっちゃうろう、いっちょうろう)」で、一張羅は、これが訛った言葉となります。
一艇蝋とは、1本しかない蝋燭(ろうそく)という意味で、蝋燭がまだ高価だった時代に誕生した言葉になります。
ちなみに、今でも「一張羅」のことを「一艇蝋」という地域があります。

一張羅を使った文章・例文
- 今日は、20年ぶりに中学校の同窓会なので、一張羅の真っ赤なワンピースを着て来た。