強ち
「強ち(あながち)」という言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。
「強ち当たってるかもよ」や「あながち間違いではないかも」など、日常会話で使われる頻度も非常に多い言葉で、実際に使ったことがあるという方も多いはず。
一方で、もう一つの意味については知らないという方も多いのではないでしょうか。
ここではそんな日常使いが多い「強ち」について意味や使い方などを詳しくご紹介していきます。
強ちの意味とは
強ち(あながち)とは、「断定することができない」ことや、「強い否定」などの意味があります。
主に一概にそうとは言えないことや、決めつけることができないことなど、曖昧な気持ちを表現する意味合いで用いられます。
現代では前者の意味で用いられていますが、元々は古語でもあり、「強引に」のような強硬な姿勢のことを指す言葉だったとされています。そこから「絶対に」や「決して」など、主に強い否定の意味で用いられるようになり、絶対ではないという打消しの使い方がされていくうちに、断定できないことや一概にそうとは言えないことを指す使い方もされるようになったとされています。
強ちを使った文章・例文
- 萌え絵は悪と断定してきたが、擁護派の意見を聞くうちに、強ちそうではないのではないかと思うようになった。
- 決して苦手意識が治らないと思っていた食べ物でも、大人になってから食べたらあながち不味くないということもある。
- 混み合うバスの中で一人で複数の座席を占領するのは、強ち許さざる行為だ。