舌鼓
皆さんは「舌鼓(したつづみ)」という言葉を何と読みますか?
したづつみ、それともしたつづみ?あるいは、したつずみでしょうか?
正しい読み方に迷ったら、言葉の成り立ちを考えるとうまくいきます。
ぜひ、きちんと覚えて使いこなしましょう。

舌鼓の意味とは
舌鼓とは「飲食したものがあまりにもおいしいので、思わず舌を鳴らしてしまう様子」という意味です。
「不満げに舌打ちする」という意味もありますが、こちらの意味で使われることはあまりありません。
読み方は「したつづみ」ですが、「したづつみ」「したつずみ」などと誤読しやすい言葉です。気を付けましょう。
「舌鼓を打つ」という形で使われることが多いです。また、「舌鼓する」という使い方もあります。
「鼓(つづみ)」とは、日本の伝統的な楽器の一つです。
砂時計のような形をした胴の両側に革を張って、緒を強く締めた小型の打楽器です。
緒の締め方を変えることで音色を調節し、主に手を使って革を打つことで音を出します。
ひな人形の五人囃子のうち、腰のあたりで構えているのが大鼓(おおつづみ)、肩に担いで顔の横で構えているものが小鼓(こつづみ)です。
足元に置いてばちで打っているものは太鼓(たいこ)なので、鼓(つづみ)とは違います。
鼓を手で打つ様子は、口の中で舌を鳴らす動きに似ています。
そこから、舌で鼓を打つ、舌鼓を打つというように形容されて言われるようになったものと思われます。
「舌鼓」は誤読しやすい言葉ですが、鼓という字の読み方さえ覚えておけば、舌で「つづみ」を打つ、と思い出すことができますね。
舌鼓の使い方・例文
- 贅をつくした料理に、思わず舌鼓を打った。
- 各地の海の幸に舌鼓できるという触れ込みの旅行プランに応募した。