急いては事を仕損じる
大河ドラマなどで「急いては事を仕損じる」というセリフを聞いたことがあるかと思います。
手柄を焦るあまり望む結果を得られない登場人物は枚挙に暇がありませんが、日常生活においても、もっと落ち着いてやればよかった、と失敗を後悔した経験ありますよね。
ここでは忙しい現代でこそ覚えておきたい「急いては事を仕損じる」について、意味や使い方などをご紹介していくとともに、同じく「急」という字が使われている「急がば回れ」や「善は急げ」についても解説していきます。
急いては事を仕損じるの意味とは
急いては事を仕損じるとは、「成功を求めて焦ると失敗してしまう」という意味になります。
仕事などで成功や手柄を追い求めるあまり、思慮の浅い行動に出たり、不注意で思わぬミスを起こしてしまうことを戒める言葉で、大事な物事ほど落ち着いて取り組む必要があるという意味で、古くから使われてきたとされています。
急いては事を仕損じるの類義語・対義語
急いては事を仕損じるの類義語には、急いでいる時ほど近道を選んではいけないという「急がば回れ」が挙げられます。
逆に急いだ方が良いという意味の言葉に、良いと思ったことはあれこれと考えるよりもすぐに行動に移すべきだという意味の「善は急げ」が挙げられます。
急いては事を仕損じるを使った文章・例文
- 視界に駆除対象のイノシシがやってきたが、ここで急いては事を仕損じる。もっと近くまでおびき寄せてから撃つべきだ。
- あれほど急いては事を仕損じると上司にきつく言われていたのに、見事に交渉で早とちりをしてしまい、大損を被ってしまった。