際限
皆さんは「際限(さいげん)」という言葉をご存知でしょうか。
「際限のない○○」という形で見かけることが多い言葉ですね。
あまり良くない意味の文脈で使われている確率が高い言葉ですが、どのような意味でしょうか。
今回は「際限」という言葉について詳しく解説します。

際限の意味とは
際限とは「移り変わっていく物事の最後のところ。限り。きり。」という意味です。
読み方は「さいげん」です。
ほとんどの場合、「際限がない」、すなわち「きりがない、限りがない」という使い方をされます。
「際限がない」という形が一般的ですが、「際限ない」という使い方も間違いではありません。
この場合の読み方は「さいげんない」であり、後に名詞が続くことで「際限ない欲望」などのように「際限ない」で一つの単語のような使い方になります。
際限が「ある」方で使われるのはまれと言っていいでしょう。こちらの場合は、代わりに「限界がある」などの言葉が選ばれます。
「際」という漢字には「とき。機会。場合。」「きわ。さかい。果て。かぎり」「交わり。出会い」などの意味があります。
一方「限」にも同じく「かぎり」という意味があることから、「際限」とは似た意味の漢字を重ねた熟語であることが分かります。
「際」という漢字の一つ目の意味は、継続する時間というよりは「ある瞬間」を指す意味が大きいです。そのため、「際限」という熟語には当てはまらないものと思われます。
際限の使い方・例文
- あれが叶えば次はこれと、どんどん膨れ上がっていく人の欲望には際限がない。
- その一家はバイキング形式のレストランで際限もなく食べ続けた。