業が深い
皆さんは、「業が深い(ごうがふかい)」という言葉をご存知でしょうか。
日常的に使われる言葉ではありませんが、見聞きしたことのある方も少なくないと思います。
この記事では、「業が深い」の意味を解説させていただきます。
業が深いの意味とは
「業が深い(ごうがふかい)」とは、「罪深く、その報いを多く受けている様子」という意味です。
「運が悪い」ということを差して「業が深い」と言うこともあります。その他、「欲深い」という意味でも使われることがあります。
使用例としては、「人間とは業が深い生き物である」などが挙げられます。
人間の欲深さや、その欲を原因とした不運などを差して使われることの多い言葉です。
「業(ごう)」とは仏教用語で「カルマ」と言います。
仏教では、あらゆるものには因縁や原因があると考えられています。
つまり、人が生きる中で良いことが起きるのも悪いことが起きるのも、すべて過去からの因縁であるというのが仏教です。
カルマとは、この「因縁の源」のことを言います。
簡単に言えば、業が深いというのは「因果応報」に近い意味合いを持つ言葉です。
親が買った恨みをその子供が受けるなど、「本人が知らない過去や祖先の行いの中に業があり、その報いを受ける」というのが、業が深いという意味です。

業が深いの使い方・例文
ここで、「業が深い(ごうがふかい)」を使った例文をご紹介します。
1.人間とは業が深い生き物だ。
2.彼女の顔には業の深さが現れている。
3.あなたが不運に見舞われ続けるのは、きっと祖先からの業が深いからだ。