嗜む(たしなむ)
「嗜む(たしなむ)」という言葉について解説します。
いわゆる大人語の一つといった感のあるこの言葉。
「○○さんはお酒は飲みますか?」「ええ、嗜む程度には…」といった受け答えをしたことがあるという社会人の方は多いのではないでしょうか。
友人や身内など親しい間柄で普段あまり使うことがないこの「嗜む」という言葉ですが、きちんと意味を知って使えるようになると大変使い勝手のいい言葉です。
ここではそんな「嗜む」について意味や使い方を紹介していきますので、ぜひ最後までご覧いただき、きちんと整理、把握してみてください。
嗜むの意味とは
嗜むとは
- 「好んで親しむ、愛好する」
- 「芸事などを習って身につける」
- 「つつしむ、気をつける、用心する」
- 「普段から心がける、用意しておく」
- 「きちんとした身なりをする」
現在よく使われているのは主に1と2での意味となっていますが、つつしむ、心がける、きちんとした身なりをするという意味も片隅に覚えておくといいのではないでしょうか。
先ほど出てきた「お酒を嗜む程度」というのは「お酒は好きで、ほどほどに飲みます」といった意味になります。
意味としてはそうですが、社会人の会話の中ではほとんど定型文的に使われており、「お酒は飲めます」という意味の返事の代わりとして覚えておいてもいいかもしれません。

嗜むを使った文章・例文
- 酒も煙草も、大好きで長年嗜んできたが、どんどん肩身が狭くなっていくのが残念だ。
- 彼女にお茶の嗜みがあるというのは育ちの良さを感じさせるが、遠い存在のような気もする。(身につけるの意)