論より証拠
皆さんは、「論より証拠(ろんよりしょうこ)」という言葉をご存知でしょうか。
故事成語の一つなので、見聞きしたことのある方も多くいらっしゃると思います。
この記事では、「論より証拠」の意味を解説させていただきます。
論より証拠の意味とは
「論より証拠(ろんよりしょうこ)」とは、「口先で議論を重ねるよりも証拠を見せる方が物事が明確になる」という意味のことわざです。
人は、意見の食い違いが起こるとまず口先で議論します。しかし議論するだけでは物事の結果は見えて来ません。言葉だけではなく、その議論を裏付ける証拠があれば物事がはっきりするという教えです。
例えば、いくら「Aさんが悪い」「Bさんが悪い」と口先で揉めたところで、当事者以外には分かりません。しかし実際にAさんが悪いことをしている写真などの証拠があれば、長い議論も必要無くすぐにAさんが悪いということが分かります。
このように、議論するよりも証拠を見せる方が物事が早く解決する、明確になるということを表したことわざです。
また、論より証拠の類語として「百聞は一見にしかず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)」があります。百聞は一見にしかずとは、100回同じことを聞くよりも1回でも自分の目で見た物事の方が確かだ、という教えです。人の言葉だけで判断せず、自分の目で見て判断することが大事です。

論より証拠を使った文章・例文
ここで、「論より証拠(ろんよりしょうこ)」を使った例文をご紹介します。
1.言い合っていないで、何か証拠を見せてくれないか。論より証拠と言うように、証拠を見るのが一番大事なんだ。