破れ鍋に綴じ蓋
皆さんは、「破れ鍋に綴じ蓋(われなべにとじぶた)」という言葉をご存知でしょうか。
慣用句の一つなので、見聞きしたことのある方も多くいらっしゃると思います。
この記事では、「破れ鍋に綴じ蓋」の意味を解説させていただきます。
破れ鍋に綴じ蓋の意味とは
「破れ鍋に綴じ蓋(われなべにとじぶた)」とは、「どんな人にもふさわしい伴侶、配偶者がいる」「伴侶や配偶者は似た者同士が良い」という意味のある慣用句です。
破れ鍋とは、割れて壊れてしまった鍋のことを言います。「割れ鍋」と表記することもあります。これに対し、「綴じ蓋」とは繕って修理した鍋の蓋を言います。「閉じ蓋」は誤りなので、注意が必要です。
破れ鍋は壊れた鍋なので、それだけで使うことはできません。しかし、破れ鍋の形にぴったり合った綴じ蓋であれば、壊れた鍋でも中身をこぼさずにキチンと使うことができます。
このことから、どんな人にもふさわしい相手がいる、似た者同士の伴侶や配偶者は上手く行くという例えに使われるようになりました。
本来であれば破れ鍋に綴じ蓋はバランスが取れている、良い夫婦という意味のある言葉でしたが、破れ鍋も綴じ蓋も一度壊れて修理したものであることから、ネガティブな意味で使われるケースが増えています。くれぐれも、人に対して使う際は注意をして下さい。

破れ鍋に綴じ蓋を使った文章・例文
ここで、「破れ鍋も綴じ蓋(われなべにとじぶた)」を使った例文をご紹介します。
1.あの夫婦はケンカばかりしているがとてもお似合いで長続きしている。ああいうのを破れ鍋も綴じ蓋と言うのだろう。