パッション
皆さんは「パッション」という言葉をご存知でしょうか。
多くの方は「情熱」という意味で使っていると思われますが、この言葉の語源は全く違う意味なのです。
今回は「パッション」という言葉について詳しく解説します。
パッションの意味とは
パッションとは「情熱、激情」「イエス・キリストの受難」という意味です。
英語では「passion」と綴ります。
語源のラテン語が「苦しみ」「受難」「殉教」などを意味する言葉のため、「パッション」も本来はこちらの意味です。
特にキリスト教圏では、「受難」の意味で使われる「passion」、あるいは単に「the Passion」と書くだけで、「キリストの受難」を表す言葉になります。
「キリストの受難」とはイエス・キリストが十字架を背負い、野次馬から石を投げられながらゴルゴタの丘を歩かされ、磔にされて処刑されるという物語をいいます。
果物の「パッションフルーツ」の名前もこの物語に由来します。
この果物の花である「passion flower」は、雌しべの形が十字架に見えることからこの名前がつけられました。
「パッションフラワー」の果実なので「パッションフルーツ」です。
ちなみに、日本語ではクダモノトケイソウといいます。花全体の形が時計の文字盤、雌しべがその針に見えることからこの名前となりました。
言葉から文化の違いが見えてくる、良い例ではないでしょうか?
パッションを使った文章・例文
- 自分の好きなことについて書く課題が出たので、存分にパッションをぶつけた文章を書いた。
- パッションフルーツの果肉は、種の周りについているゼリー状の部分だ。