首の皮一枚
「首の皮一枚」という言葉について解説します。
みなさんも一度は「首の皮一枚繋がる」という言い回しを見聞きしたことがあると思います。
三連敗して崖っぷちだったが、一つ勝てて首の皮一枚繋がる。といった感じで使われるので、意味もなんとなく分かっている方が多いかもしれません。
とはいえ、意味や使い方、語源などをきちんと調べたという方は少ないのではないでしょうか。
ここではそんな「首の皮一枚」という言葉について、意味や使い方を詳しく紹介していきます。
ご存じの方もそうでない方も、ぜひ最後までご覧いただき整理・理解してみてください。

首の皮一枚の意味とは
首の皮一枚とは「皮一枚で首がつながっていること。まだわずかな希望が残っていることのたとえ」という意味の言葉になります。
日常生活の中で使われるのはもちろん「まだわずかな希望が残っていること」の意味で首の皮一枚繋がると使います。
言葉のまま「皮一枚で首がつながっていること」という意味は、完全に怖いことになるので使うことはないと思いますが、語源としては本当に皮一枚で首がつながっている状態のことを指しています。
武士の時代に生まれた言葉と言われており、切腹の作法の一つとして首の皮一枚残るように介錯をするというものがありました。
これは、介錯(腹を切った武士の首を介錯人が斬ること)する際に首の皮一枚残すことで、切腹した人が頭の重さで前のめりに倒れるようにという配慮からきていると言われています。
そこから転じて、わずかな希望が残っているという意味になったというのは、言葉というのは面白くも不思議なものだと言えるかもしれません。
首の皮一枚の使い方・例文
- 不合格だったが、欠員が出たため補欠テストをやるということで、とりあえず首の皮一枚繋がった。