豚に真珠
「豚に真珠」の言葉に意味について解説していきます。
豚に真珠ということわざはたまに聞きますね、あるいは他人の評判についてこの言葉を聞くときもあるでしょう。
字面のちょっとした間抜けさには反して、なかなか辛辣な言葉なので、使う時は気をつけて使っていきましょう。
豚に真珠の意味とは
「豚に真珠」とは、「価値が分からない者には、どんなに価値がある物を与えても意味がないので、もったいない」という意味です。
想像してみてください、豚に真珠を上げるとどうなりますでしょうか?
……どうにもならないですね。
女性に上げるとしたら真珠の美しさが分かるので喜ばせる事が出来ますし、男性に上げるようなシチュエーションはまれですが、男性にとっても価値がある物なのでなんなりと活用してくれるでしょうが、豚に上げるようでは、もったいないの一言に尽きます。
豚に真珠の語源とは
「豚に真珠」の語源は聖書、マタイ福音書からでした。いわく「聖なる物を犬に與ふな。また眞珠を豚の前に投ぐな。恐らくは足にて踏みつけ、向き反りて汝らを噛みやぶらん」という説教からでした。
真珠を豚に与えてはならない、なぜならば豚にとっては価値が分からず、何の役にも立たないものだ。
実に突き放した言い方ですね。
豚に真珠の類語・対義語
「豚に真珠」の類語としては、「猫に小判」「馬の耳に念仏」などがあります。
いずれも動物が対象なので、けっこう分かりやすいですね。
そして対義語ですが、これはちょっと難しい。
なかなかこれといってぴったりとくることわざが見つかりません。
意味から考えてみますと、「鬼に金棒」「弁慶に薙刀」などが有力です。
少なくとも価値を分かった上ですごく活用してくれそうですね。
豚に真珠を使った文章・例文
- あの人は物の価値が全然分からないくせに欲しがりなんで、気をつけてくれよ?あんな人にあげてしまったらまさに豚に真珠猫に小判、馬の耳に念仏ってやつだぜ。
- ことわざの豚に真珠って、よく考えるとすごく分かりやすいよね。豚に真珠なんかあげても価値なんて分からないから、もったいなくて仕方がないですよね。