ニヒル
「ニヒル」という言葉の意味や使い方について解説します。
この「ニヒル」という言葉は、耳馴染みのある方も多いかと思いますが、誤用されることも多い言葉です。
昭和の時代に多く使われていた言葉で、今の若者に対して使った際に理解してもらえず、死語になったのかと感じている方もいるのではないでしょうか。
しかし、ニヒルは造語や流行語ではなく今でも使われている言葉なので、死語とはなりません。
また、使い方を間違えると相手に失礼にあたる場合もあるので、多用は避けたい言葉でもあります。
この機会に、「ニヒル」という言葉の意味や使い方について、しっかり理解していきましょう。
ニヒルの意味とは
「ニヒル(nihil)」とは、ニヒリズムという哲学用語が語源で、ラテン語でnihilと書きます。
ニヒリズムとは、日本語で虚無主義という意味で、1733年にドイツの思想家が使ったことがきっかけで広まりました。
そして、本題である「ニヒル」という言葉の意味は大きく分けて2つあります。
1つ目は、「虚無的。虚無主義。ニヒリスティック。」という意味になります。
2つ目は、「冷めていて暗く、影のある様子」という意味になります。
よく、「ニヒルな思想」や「ニヒルな笑い」といった使われ方をします。

ニヒルを使った文章・例文
- あの人は、ニヒルな笑い方で女性を見下す癖があるので嫌われている。
- あの俳優は、ニヒルな演技が高く評価されており数々の映画賞を受賞している。
- 彼は、ニヒルな顔で私を見下すので不愉快だ。