シミュラクラ現象
「シミュラクラ現象」は誰もが経験したことのある現象について名付けたものです。町を歩いていて、何かが人の顔に見えた経験はほとんどの人があるでしょう。
また、心霊写真などのトリックとして使われるのがパレイドリア現象。両方とも、人間の心理や視覚によってもたらされる現象です。
「シミュラクラ現象」や「パレイドリア現象」は知らなかった人が多いと思いますが、雑学として知っておくと面白いですよ。
この記事では「シミュラクラ現象」の意味や由来などを解説します。
シミュラクラ現象の意味とは
「シミュラクラ現象」は「逆三角形で3点が配置されていると人の顔に見えること」です。山登りをしていて木が顔に見えることや、文房具が顔に見えることで驚いた経験をしたことがある人は多いでしょう。
人間の本能には人の顔を見ることが刻み込まれているため、人の顔に近い配置のものを見ると顔かのように認識してしまうんですね。
「シミュラクラ現象」に近いものが「パレイドリア現象」です。こちらは、何でもないものが別の物体や顔などに見えてくるものです。
例えば、ちょっとしたシミなどが人の顔に見えたりするのもパレイドリア現象が関係している場合が多いです。そして、一度別のものに見えるとそれが定着してしまい本来の見方ができなくなります。
シミュラクラ現象の由来
「simulacrum」という英単語には「像」「幻影」「偽物」といった意味があります。「シミュラクラ現象」もこの英単語の意味を使って、本来見えていないものが見えてしまうことを表しています。