然るべき
皆さんは「然るべき(しかるべき)」という言葉をご存知でしょうか。
「然るべき対応を求める」と言われたことがある人もいらっしゃるでしょう。その時、どう思ったでしょうか。相手から無言の圧力を感じたのでは?
今回は「然るべき」という言葉について詳しく解説します。

然るべきの意味とは
然るべきとは「そうするのが当然である。ふさわしい。」という意味です。
「その通りである」という意味のラ行変格活用の動詞「然り」と、必然を意味する助動詞「べし」という二つの言葉をつなげた連語です。
「然るべき処置」「然るべき対応」などのように連体詞として使います。
また、「あって然るべき(あって当然だ)」というように文末に用いられることもあります。
同義語として、「妥当な」「適切な」「適正な」などが挙げられます。
古文から成る言葉ですが現代でも使われており、主にフォーマルな場面で用いられることが多いです。
取引先や上司、顧客などから「然るべき処置を求める」などと言われたら、言われた側は何が「当然の処置」なのか考えて、相手の満足するものを示さなければなりません。「然るべき」と言った側からは、その内容は具体的に提示されていないからです。
ですので、「然るべき」と言われると対応の巧拙をかなり厳しく問われている、プレッシャーをかけられていると感じる人が多いのでしょう。
然るべきの使い方・例文
- 新商品にクレームがついてしまったから、然るべき対応をお願いするよ。
- 受験勉強中でも、少しくらいの楽しみはあって然るべきだと思う。