モチーフ
「モチーフ」という言葉をご存知でしょうか?
芸術やファッションなどの分野でよく使われる言葉ですが、その正確な意味を知っている方は少ないのではないでしょうか。
今回は「モチーフ」について解説します。
モチーフの意味とは
「モチーフ」とは、もともとフランス語で「motif(動機)」という意味の言葉です。絵画や文学など芸術の分野で、作者の創作の動機となる内的要因となるもののことを指しています。
「静物をモチーフにした絵画」や「この小説のモチーフは青春のきらめきだ」などと使われます。
音楽での「モチーフ」とは、2小節ほどの楽曲の最小単位のことです。いくつかのモチーフを組み合わせる、または繰り返すことでできる8小節程度の旋律のまとまりのことを主題と呼びます。
ファッション用語としてのモチーフ
ファッション用語で「モチーフ」といった場合には、主題となる柄やデザインのことです。
「和柄をモチーフにしたスカーフ」や「フラワーモチーフのワンピース」などと使われます。
「モチーフ」の言い換え
「モチーフ」の言い換えには以下のようなものが挙げられます。
・メインテーマ 【例文】この小説は戦争の悲惨さをメインテーマとして描いている。
・主題 【例文】『源氏物語』の主題は『もののあはれ』論だとする説が有力だ。
・題材 【例文】向日葵を題材にした絵を描く。
・画題 【例文】裸婦を画題とした絵画。

モチーフの使い方・例文
1.伝説や神話をモチーフとした絵画。
2.ベートーベンは、シンプルなモチーフをダイナミックに展開する作曲家だ。
3.プレゼントに、ハートをモチーフとしたネックレスをもらった。