しみじみ
「しみじみ」という言葉をご存知でしょうか?
なんとなく演歌の世界のイメージの言葉ですが、「しみじみと思う」「しみじみと感じる」などとよく使われますよね。
今回は、そんな「しみじみ」について解説します。

しみじみの意味とは
「しみじみ」とは、「心の底から実感すること」また「腹を割って相手と向き合うこと」や「じっと見つめる」という意味の言葉です。
「しみじみと思う」や「しみじみと感じる」というのは、最初にあげた「実感する」という意味合いになります。
「腹を割って相手と向き合うこと」を意味する使い方としては、「しみじみと語り合う」などがそうです。また、「じっと見つめる」という意味では「しみじみと覗きこんだ」などという使い方があります。
「しみじみ」には、「染み染み」と「沁み沁み」という漢字があてられています。
「染み」や「沁み」とは、液体が紙などのモノにじんわりと入り込んでいく様子です。モノにじんわりと染み込むように心に広がる気持ち、それが「染み染み・沁み沁み」です。
「しみじみ」の類語
「しみじみ」の類語には以下のようなものが挙げられます。
・つくづく
【例文】1.つくづく自分が自分で嫌になる。
2.鏡に映った自分の顔をつくづくと眺める。
・ふつふつ
【例文】ふつふつと湧き上がる怒りを抑えることができなかった。
しみじみの使い方・例文
1.娘の結婚式を前に、小さなころから今までをしみじみと思い出すよ。
2.十数年ぶりにあった同窓生としみじみと語り合った。
3.水面にうつった彼女の横顔をしみじみと見つめていた。