「イニシエーション」とは?意味や使い方を解説

「イニシエーション」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?この記事では「イニシエーション」の意味や使い方・例文を解説していきます。

目次

  1. イニシエーション
  2. イニシエーションの意味
  3. イニシエーションにまつわるあれこれ
  4. イニシエーションの例文・使い方

イニシエーション

イニシエーション」という言葉の意味について解説します。

イニシエーションという言葉はなかなか聞き覚えのない言葉ではないでしょうか。この横文字、パッと見てどういった意味か分かりにくいですよね?でも、実は人間であれば多くの人がイニシエーションを経験しているんです。もしイニシエーションがどういう意味なのかご存知ないのでしたら、この機会に意味を知ってみましょう。

イニシエーションの意味

イニシエーションの意味は「ある集団及び社会において、正式な成員として承認されること」「承認のための手続きや儀式」「通過儀礼」となります。

人間は出生してから、成人・結婚・死など、成長の過程で様々な儀礼を通過して生きています。私達の身近におけるイニシエーションは、成人式・入社式などが一般的なものになりますね。つまり、現代社会を生きている人々は基本的にこういったイニシエーションを経験することになるわけです。

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イニシエーションにまつわるあれこれ

日本における通過儀礼

「日本における通過儀礼」としてのイニシエーションは、古いものであれば武家階級における元服が当てはまります。明治において徴兵令が敷かれてからは徴兵検査がイニシエーションとなっており、一級とされる「甲種合格」となることは「一人前の男」の証となっており、男子の憧れの対象となっていました。現代の日本においては、七五三・成人式が通過儀礼としてポピュラーなものになっています。

「がん」と「イニシエーション」

人間であれば誰でも発病していまう可能性のある病気が「がん」です。人間のDNAが何らかの原因で傷つき、ある一つの細胞が突然変異してしまうことがあります。これががん化です。

このがん発生の第一段階のことを「イニシエーション」と呼びます。イニシエーションは自然に起こることもありますし、発がん性物質が原因で起こることもあります。

カルトで行われていた「イニシエーション」

1990年代に問題を起こした「オウム真理教」の修行にも、イニシエーションという言葉が使われていました。宗教用語にもイニシエーションが存在するのですが、本来は「被疑伝授」という意味で使われていたものを「解脱者のエネルギーを伝授することで弟子を成就・解脱させる」と解釈していました。

大ヒット小説のタイトルにもなっている「イニシエーション」

2004年に発売された「イニシエーションラブ」という人気小説があります。恋愛小説なのですが、一部ではミステリー扱いとなっており人気を博していました。2014年に「くりぃむしちゅー」の有田鉄平氏がテレビバラエティの中で「最高傑作のミステリー」だとしてこの本を挙げ、テレビ放送後に21万部を増刷し、翌年には売り上げ130万部を超えるベストセラーとなりました。この本のタイトルでイニシエーションという言葉を知った人も多いのではないでしょうか。

イニシエーションの例文・使い方

  1. 明日行われる入社式が、私の人生の新たなイニシエーションだ。
  2. 医者からイニシエーションがどうのこうのと聞かされたが、どうやら私はがんにかかったらしい。

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