絆
「絆(きずな)」という言葉を誰しも一度は聞いたことがあるかと思います。
多くの人が意味や使い方を知っているポピュラーな言葉である反面、その語源について知っているという方は意外に少ないのではないでしょうか。
目に見えないものを指す言葉として知られていますが、実は誰しも見たことがある物を指す言葉だったのです。
ここではそんな「絆」について詳しく解説していきます。

絆の意味とは
絆(きずな)とは、現在は「心の繋がり」や「強い信頼関係」のことを指しますが、本来は「犬や馬などを繋いでおくための綱」のことを指す言葉だったとされています。
平安中期の辞書にも登場するほど古くから使われており、馬などを繋ぎとめていた綱が語源という説があります。
離れていってほしくないものを繋ぎとめておくという意味から、家族や親友など、大切な人との繋がりを指して用いられるようになったとされています。
漢字では「絆」という表記が主ですが、稀に「紲」と表記される場合もあります。またひらがな表記も、現代では「きずな」となりますが、古くは「きづな」という仮名遣いがされていました。
絆の使い方・例文
- しばらく連絡を取っていないのに、心配する素振りが全くないことから、逆に親子の強い絆を感じた。
- いつもうるさいうちの犬が、今朝に限って静かだと思っていたら、絆が切られていて、いなくなってしまっていた。
- まるでチームとの紲を断ち切るかのように、選手の一人と一切の連絡が取れなくなってしまった。