引かれ者の小唄
「引かれ者の小唄(ひかれもののこうた)」という言葉をご存知でしょうか?
時事問題を扱うコラムなどで目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、あまり聞いたことのない方が多いのではないでしょうか。
ではいったいどういう意味の言葉なのでしょう。
今回は「引かれ者の小唄」について解説します。
引かれ者の小唄の意味とは
「引かれ者の小唄(ひかれもののこうた)」とは、自分ではどうしようもできない絶望的な状況で、開き直ること、強がることを言い表したことわざです。
「引かれ者」というのは、罪人のこと。江戸時代では、役人が罪人を馬に乗せて刑場まで引いていました。衆人環視の中を進む馬の上で、罪人が平気なふりをして強がるように小唄をうたう姿からこのことわざが生まれました。引かれ者が開き直るように、小心者が内心びくびくしているのに、表面は平気な顔をしていることを「引かれ者の小唄」または「引かれ者の鼻歌」といいます。
引かれ者の小唄の類義語
「引かれ者の小唄」の類義語には以下のようなものが挙げられます。
・負け犬の遠吠え(まけいぬのとおぼえ)
【意味】弱い犬が遠く離れた場所からきゃんきゃん吠え立てることから、陰で勝ち目のない相手をののしること。
【例文】コンペに負けたのがよほど悔しかったのか、SNSで悪口を拡散しているようだけど、そんなのはしょせん負け犬の遠吠えだね。気にすることはない。
・虚勢を張る(きょせいをはる)
【意味】見た目だけは強そうなふりをすること。
【例文】虚勢を張っていられるのも今のうちだ。いずれ化けの皮をはがしてやろう。
引かれ者の小唄を使った文章・例文
1.力の差は歴然だった。互角に戦えたというのは結局のところ引かれ者の小唄でしかない。
2.確実な証拠の上がった今では、無罪を主張する容疑者の言葉は引かれ者の小唄でしかない。