佇まい
皆さんは「佇まい」という言葉をご存知でしょうか。
全く分からないという人も、「たたずまい」という読み方が分かれば、何となく意味が分かるのではないでしょうか。
今回は「佇まい」という言葉について詳しく解説します。

佇まいの意味とは
佇まいとは「立っているありさま。また、そのものから醸し出されている雰囲気。」という意味です。
読み方は「たたずまい」です。
現在ではあまり使いませんが、「身を置くところ。生業。」という意味もあります。
「佇」という漢字は他で見ることはあまりありませんが、音読みは「ちょ」です。
「たたず・む」の他に「ま・つ」という訓読みもあります。
意味は「たたずむ」「立ち止まる」「待つ」となっています。
よく似た言葉に「居住まい(いずまい)」があります。
こちらは「座っている姿勢」という意味ですが、「立つ」と「座る」の違い以上に大きな差異があります。
「佇まい」は人だけでなく物に対しても使うことができ、その立ち姿から感じられる雰囲気に主眼を置いた言葉です。
一方「居住まい」は、人の座った姿そのものを表しています。
「居住まいを正す」という言葉がありますが、これは「座っている姿勢をきれいに整える」という意味であり、そこから転じて「態度や気持ちを改める」という意味も持っています。
「居住まいを正す」は正しい表現ですが、「佇まいを正す」は誤りなのです。
佇まいの使い方・例文
- 日本家屋の落ち着いた佇まいに癒される。
- 私が尋ねていくと、彼女はいつも凛とした佇まいで出迎えてくれる。