せしめる
「せしめる」という言葉について解説します。
「みんなの隙をついて大金をせしめる」「日本国憲法を公布せしめる」といった使い方をするこの言葉。
みなさんは見聞きしたことはあるでしょうか。
なかなか日常会話の中で「〇〇〇せしめる」といった言い回しは使うことがないと思うので、あまり身近な言葉ではないかもしれません。
とはいえ、言われた時にピンと来ずに、妙に気まずい思いをしてしまうといったことがないように、一度押さえてみましょう。
ということで、ここではそんな「せしめる」という言葉について、意味や使い方・読み方を紹介していきます。
ぜひ最後までご覧いただき整理・理解してみてください。
せしめるの意味とは
せしめるとは「上手く立ち回って自分のものにする。また、横取りをする」という意味の言葉となっています。
ということで、「大金をせしめる」といった場合は、「大金を上手く立ち回って手に入れた」という意味になるのが分かるのではないでしょうか。
この言葉、使い方や前後の文脈によっては強制的に何かを手に入れる。というような強制力を伴う意味でも使われることがあります。
ですが、本来はこの「せしめる」という言葉は、古語からきており「〇〇する」という単純な意味で使われていました。
現代では強奪する、強制するといった意味合いが色濃く使われることが多いようですが、「公布せしめる」などといった場合は、「公布した」という意味になります。
この点も併せて覚えておいてもよいのではないでしょうか。
せしめるを使った文章・例
- 他国の宝物を強奪せしめる