病は気から
「病は気から(やまいはきから)」という言葉の意味について解説します。
風邪を引いた時などに気持ちをポジティブにするために言われますが、この言葉を実感する機会も多いですよね。この記事では「病は気から」の意味や使い方、本当の意味を考える人たちのことなども解説します。
病は気からの意味とは
病は気からとは、「気の持ち方一つで良くも悪くもなる」という意味です。
病気を治すつもりでいるのと、自分は病気なんだと落ち込むのとでは回復の具合は違ってくることをいう言葉です。余命数か月と宣告された人でも、そのことに悩むばかりでなく、前向きに残された時間を過ごそうと行動することで何年も長生きしたというケースなどはまさに「病は気から」です。
また実際の病気ではなくても、心配事や悩み事などが元で体調を崩してしまう場合にも用いられます。そうした悩み事も、気にしない人の方が健康的だったりすることから言われるようになりました。
病は気からの語源
病は気からという言葉は医療に関することを記した古代中国の書物に、「全ての病は気より生ずる」という一文が語源だとされています。その知識が日本に伝来したことで使われるようになったと考えられています。
現代ではこの言葉の本当の意味を探って様々な見解がされ、「気」を「気功」と捉えた健康法が生まれたりしています。
病は気からの類語・英語
似ている意味の言葉には、「心配は万病のもと」などがあります。
英語では「illness starts in the mind(病気は心配から始まる)」などの直接的な表現や、「Care killed the cat(心配は猫を殺す)」などことわざのような表現のものもあります。
病は気からを使った文章・例文
〈例文〉
- 自分が風邪を引くと母は必ず「病は気から、自分で治すもんだよ」と言っていた。
- 悩みが増えて塞ぎ込んでいたら、体調が悪くなった。やはり病は気からだ。
- 他人の言葉は一切気にしない彼は、どんな時でも元気そのもの、病は気からを体現している。