アルペジオ
「アルペジオ」という言葉があります。
アルペッジョとも言い、ピアノやギターなどのある奏法を意味する言葉ですが、フォルテやピアニッシモといった学校で習う音楽用語よりも専門的な技術になるため、知っているという方も少ないのではないでしょうか。
様々な楽器にこの「アルペジオ」が存在し、楽器ごとに違った演奏方法があるため、それぞれをレクチャーする動画やサイトなども多数存在します。また日本では少し違った奏法を指す言葉でもあり、一口に「アルペジオ」といっても国ごと、楽器ごとに違った演奏方法があります。
ここではそんな「アルペジオ」について意味や語源などを詳しくご紹介していきます。

アルペジオの意味とは
アルペジオとは、「分散和音」を意味するイタリア語で、「和音を順番に弾くことで音に深みを出す演奏方法」のことを指す音楽用語です。
イタリア語でハープを演奏するという意味の「アルペッジョ(arpeggiare)」が語源と言われる言葉で、まるでハープを引くかのように音の低い方から、あるいは音の高い方から順番に弾いていく奏法をアルペジオといいます。そのため、音の余韻が長く残るピアノなどの鍵盤楽器や、ハープやギターなどの弦楽器で使われる奏法で、リコーダーのような管楽器ではあまり用いられません。
日本では単純に順番に引くことのみを指すのではなく、弦を一本ずつ弾くこともアルペッジョに含まれます。
また日本では琵琶を弾く際の弾き方に近いということから、琵音(びおん)という呼び方もされます。