嘆く
「嘆く(なげく)」という言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。
「失敗を嘆く」や「不運な結末を嘆く」のように、悲しむという使い方が一般的ですが、もう一つ別の意味で用いられることがあるのをご存知でしょうか。
日本語の中では珍しい2つの違う意味をもつ言葉のため、使い方をしっかり覚えておきたいところですね。
ここではそんな「嘆く」について、意味や使い方などを詳しくご紹介していきます。

嘆くの意味とは
嘆く(なげく)とは、「悲しむ」という意味の他に、「怒りを覚える」ことも意味します。
不運な出来事や、理不尽なことに対して悲しく思うことを指す言葉で、物を忘れたというような小さな悲しみから、人が亡くなったことによる大きな悲しみを抱いている場合まで幅広く用いられます。
また、悲しむだけでなく、何かを憂う気持ちや、怒りを覚えることに対しても用いられます。「夢」や「来ている」のような2つの意味を持つ言葉と同様に、使い方次第では相手に上手く伝わらない場合もあるため注意が必要です。
「嘆く」のような動詞の他、「嘆かわしい」という形容詞も存在します。
ちなみに、涙を流して悲しむ様子も表しますが、涙を流すこと自体をを「嘆く」とは表現しません。
嘆くの使い方・例文
- 多くの人を勇気づけてきたアーティストが引退するとあって、ネット上には嘆く人達の声が溢れていた。
- SNSで他人に簡単に暴言を吐く人間が多いのは実に嘆かわしいことだ。
- 若者の未熟さを嘆いてばかりで、自分たちは何もしようとしない老人たちは嫌いだ。