ニッカポッカ
特定の職業に携わっている人は耳にしたことのある「ニッポカッポ」という言葉が存在します。
鳶職や工事現場で頻繁に耳にする言葉です。
工事現場で働いている人の服装は目に浮かびますよね。タオルを頭に巻き、薄い上着にダボダボのズボンです。
今回は耳にしたことはあるものの、意味を知らないという人も多い「ニッポカッポ」について解説していきます。
ニッカポッカの意味とは
「ニッポカッポ」とは「鳶職や工事現場の服装であるダボダボのズボンのこと」を指します。
誰もが一度は、工事現場で目にしたことのある、あのズボンを「ニッポカッポ」、または「七分」と言います。
職人さんの間では「ニッポカッポ」とはあまり呼ばず、丈が七分であることから「七分」と呼ばれることが多いようです。
ニッポカッポの特徴
「ニッポカッポ」がなぜあの形になったのか理由を知っている人は多くありません。
しかし、あのようなダボダボのズボンになったのにはしっかりとした意味が存在します。
あのダボダボ設計には実は、しっかりとした実用性を含んでいます。
- 上下の動きの多い場所でも膝が引っかからない。
- 熱した危険物(鉄くぎなど)から身を守るため。
- ダボダボのズボンにすることで、風の抵抗を感じ取りやすく、いち早く突風などを察知できる。
- ズボンの揺らめき具合で、風の抵抗の調節をすることができる。
このように「ニッポカッポ」には多くの実用的特徴を備えています。
ニッポカッポの元ネタ
「ニッポカッポ」の元ネタは「ニッカーボッカーズ(knicker bockers)」です。
元々は子ども用の服として存在していたスタイルの服ですが、自転車ブームと共に、登山などの過酷な自転車での移動の際、ペダルを漕ぎやすい機能性の柔軟さが流行り、さらにそのスタイルが「おしゃれ」とされ、世間に認知されました。
また、日本では軍服としても仕様され、戦後には一般階級の人々にもそのスタイルが伝わり、使われ始めたとされる。
ニッカポッカを使った文章・使い方
「ニッカポッカ」を使用した例文を紹介します。
- ある国ではニッカポッカがおしゃれとして流行っているらしい
- ニッカポッカを知っている人は鳶職か工事現場関係者だ