仏作って魂入れず
「仏作って魂入れず」という言葉をご存知でしょうか。
類語に学校で習うほどポピュラーな言葉があるため、あまり用いられることのない言葉ですが、こちらの方がより意味を理解しやすく、日本人には馴染み深いため、覚えておくと便利な言葉ですので、この機会に是非意味を知っておきましょう。
ここではそんな「仏作って魂入れず」について、意味や使い方などをご紹介していきます。
仏作って魂入れずの意味とは
仏作って魂入れずとは、「苦労して作ったのに、肝心なことが抜けていること」を意味します。
信仰の対象となる仏を作っても、そこに魂が入っていなければ、ただの石の像でしかないため、作り上げる際は魂を込めて作らねばならないという戒めの言葉になります。
そこから転じて、肝心な部分が抜けていることを指す言葉として広く用いられるようになったとされています。
仏作って魂入れずの類語
類語には、龍の絵を描いたのに瞳を描き忘れることを意味する「画竜点睛を欠く」が挙げられます。
仏作って魂入れずよりも広い意味合いを持ち、「画竜点睛を欠く」は重要なものが欠けているという意味の他に、大事なところでうっかりミスをしてしまうという意味合いでも用いられます。
仏作って魂入れずを使った文章・例文
- 素晴らしい持ち込み作品なのに、まだタイトルが決まっていないと聞き、これでは仏作って魂入れずだと叫んでしまった。
- せっかく面白い論文だと教授に褒めてもらえたのに、肝心のグラフが抜けていたせいで再提出になってしまった。
- 仏作って魂入れないことも、画竜点睛を欠くこともなかった完璧な上司が、はじめて簡単なミスをしたところを見た。