これ見よがし
皆さんは「これ見よがし」という言葉をご存知でしょうか。
他の人が持っているものがうらやましく思えることは、誰にでもあるでしょう。
そんな時は、相手のことを「これ見よがしに見せつけてくるなんて」と思ってしまうものです。
今回は「これ見よがし」という言葉について詳しく解説します。
これ見よがしの意味とは
これ見よがしとは「これを見ろと言わんばかりに、ここぞとばかりに得意げに見せつけること。あてつけがましく見せびらかすこと。」という意味です。
「これ見よがし」は、「これ」を「見よがし」と分解できます。
「見よがし」は「見る」の命令形「見よ」に接尾語「がし」です。「がし」はもともと濁点がなく、相手に念を押す意味の助詞です。
つまり「これ見よがし」とは直訳すると「これを見てくれ」ということです。
「これ見よがし」と使われた対象は、実際には「これを見ろ」とは言っていません。
得意げな態度で、ここぞとばかりに見せつけるようにふるまっているだけです。そして、見た人から称賛の声が上がるのを期待しています。
少なくとも、「これ見よがしだ」と感じた人にはそう見えているのです。
しかし、実際に声に出して言うと、言った方が嫌味になります。言われた方は「そんなつもりじゃなかった」と反論できるからです。
使いどころには気をつけたほうが良い言葉ですね。
これ見よがしを使った文章・例文
- 初対面の彼はなかなかプライドが高そうで、高級な腕時計をこれ見よがしにつけていた。
- 子供が登校した後で机の上を見てみたら、100点の答案がこれ見よがしに置いてあった。