絆される
皆さんは「絆される」という言葉をご存知でしょうか。
「ほだされる」と読むことが分かれば、何となく意味が分かる方もいるのではないでしょうか。
今回は「絆される」という言葉について詳しく解説します。
絆されるの意味とは
絆されるとは「情に引き付けられて、心や行動の自由が奪われる」という意味です。
読み方は「ほだされる」です。
情に「絆されて」つい金を貸してしまったとか、健気な様子に「絆されて」気がついたら恋人になっていたとか、相手に心奪われてイレギュラーな行動をすることになったという場合によく使います。
また、他人を寄せ付けない人がが無邪気な子供に「絆されて」一緒に遊んであげたり、悪事を繰り返してきた人が優しい人に「絆されて」真面目に生きるようになったりといった美談に使われるケースも多いです。
「絆」という言葉の語源は、飼い犬や馬などをつなぎ止めておくための綱だったようです。
現在では人と人との良い意味での繋がりとして使われていますが、もともとは家畜が逃げ出さないようにするための拘束という意味だったという、全く正反対と言っていい変化を遂げた言葉が「絆」なのです。
「絆される」という言葉は、この語源に近い使い方をされています。
相手への情に絡め取られ、通常では考えられないような行動をしてしまうという様子は、まさに繋がれた動物に似た状態だといえるでしょう。
絆されるの使い方・例文
- 彼女の語る苦労話に絆されて援助を申し出た男性は大勢いるようだ。
- この仕事をしていると、顧客の情に絆されそうになることが少なくない。