風上にも置けない
皆さんは「風上にも置けない」という言葉をご存知でしょうか。
「かざかみにもおけない」と読む慣用句です。
今回は「風上にも置けない」という言葉について詳しく解説します。

風上にも置けないの意味とは
風上にも置けないとは「性質や行動が卑劣な者をののしる言葉」という意味です。
読み方は「かざかみにもおけない」です。「風上に置けない」とも書きます。
「風上」と「風下(かざしも)」を間違えないように気をつけましょう。
なぜ「卑怯な人」は「風上にも置けない」のかというと、答えは「悪臭に例えられているから」です。
嫌な臭いがするものには近寄りたくないし、風が吹いてくる方にいると遠くからでも臭ってきます。それ故に、その人には風上にいてほしくない。
そんな不快な性質を例えた言葉が「風上にも置けない」です。
その例えを元にすれば「風上に置けない」という形の方が正しいように思いますが、「風上にも置けない」でも間違いではありません。
この「も」は強調の意味であり、何かと比較しての意味ではありません。
よく使われる表現としては「医者の風上にも置けない」「教師の風上にも置けない」などのように、その人が属する肩書やカテゴリーを前につけるものがあります。
その同類を名乗ってほしくないほどひどい人物である、という意味合いで使われます。
風上にも置けないの使い方・例文
- 子供を車の中に放置してパチンコへ行くなんて、親の風上にも置けないやつだ。
- 彼は患者を騙して法外な治療費を取るという、医者の風上にも置けない行為をした。