世紀末
皆さんは、「世紀末(せいきまつ)」という言葉をご存知でしょうか。
文化や思潮の一つなので、そういった分野に興味のある方であれば聞いたことのある方も多いと思います。
この記事では、「世紀末」の意味を解説させていただきます。
世紀末の意味とは
「世紀末(せいきまつ)」とは、「一つの世紀の終わり」「19世紀末の西洋文化思潮」という意味です。
19世紀のヨーロッパでは、世紀末という言葉には二つの意味がありました。一つは繁栄した時代の逆を行く退廃的な思想と、世紀という時代が終わることへの興奮や変化への絶望です。これにより、ヨーロッパでは退廃的な世紀末芸術が流行しました。
20世紀の日本では特に、世紀末を世の終わりと混同する動きが多く見られました。「世も末」という言葉が根付いていたことや、ノストラダムスの大予言が広く知られ、現実にもそれが起こると広まったり、世紀末を舞台とした作品の流行がこれらの原因だと考えられています。
また、フィクション作品においては「世の終わり」と混同されることもあり、人類が死に絶え荒廃の近い末期を舞台とした作品が多く作られています。時代設定が世紀末でなくても、人類が滅亡した世界や荒廃した都市など退廃が進んだ末期を表現した作品のことを世紀末的世界と呼ぶこともあります。

世紀末を使った文章・例文
ここで、「世紀末(せいきまつ)」を使った例文をご紹介します。
1.華やかな作品より、世紀末芸術のような退廃的なものに惹かれてしまう。
2.世紀末はこの世の終わりじゃないんだから、そう騒ぐ必要は無い。