竹馬の友
皆さんは「竹馬の友」といわれると、誰の顔を思い出すでしょうか。
大抵の人は、長い付き合いの仲の良い友人を思い浮かべることでしょう。
しかし、この言葉の由来となった逸話では、かなり趣が違うようです。
今回は「竹馬の友」という言葉について詳しく解説します。
竹馬の友の意味とは
竹馬の友とは「幼いころに竹馬に乗って一緒に遊んだ旧友。幼馴染。」という意味です。
「ちくばのとも」と読みます。
「竹馬の友」の由来は、古代中国の英雄である桓温(かんおん)の言葉です。
彼は昔からの競争相手である殷浩(いんこう)のことを「殷浩は若いころともに竹馬に乗って遊んでいた相手だが、私が乗り捨てた竹馬を拾って使っていた」と言いました。
これが「竹馬の友」の由来です。
この一文を見ると、桓温にとっての殷浩は「おさがりをくれてやる相手」つまり「自分より下に見ている」というように読めます。
それもそのはず、この言葉は殷浩が失脚した時に語られたものであり、後には「だから私より下につくのは当然のことだ」と続くのです。
「一緒に竹馬で遊ぶ思い出を共有している幼馴染」を指す「竹馬の友」という言葉からは想像しにくい、ギスギスした対立関係が感じられます。
殷浩の方も、桓温と協調するよう何度も勧められたにもかかわらず決して首を縦に振らなかったようなので、旧友というよりは長年の因縁の相手同士という関係なのでしょう。
現在の「竹馬の友」が指す関係は文字通り「長い付き合いの良い友人」です。
由来の逸話から離れて言葉だけが使われるようになり、意味が変化したのでしょう。
竹馬の友を使った文章・例文
- 彼らは竹馬の友であり、何かにつけては集まって遊ぶ間柄だ。
- 竹馬の友というべき幼馴染から、結婚式の招待状が来た。