千代に八千代に
「千代に八千代に」という言葉について解説します。
千代に八千代に。といえば、日本人であればすぐに「君が代」が頭に思い浮かぶと思います。
逆に、君が代以外では「千代に八千代に」という言葉には出会わないとも言えますが、国歌の歌詞であるこの言葉の意味をしっかりとご存知でしょうか。
日常では使うことがない言い回しなので、あまりよく知らないという方や忘れてしまったという方も意外と多いかもしれません。
ここではそんな「千代に八千代に」という言葉について紹介していきます。
ぜひ最後までごらんになって、しっかりと整理して理解してみてください。
千代に八千代にの意味とは
千代に八千代にとは「千年も、さらにいく千年も」「永久に栄えることを祈る言葉」となります。
千代とは「非常に長い年代」。八千代とは「数多くの年代」という意味なので、千年も、万年もいつまでもという意味になります。
ちなみに、君が代は平安時代の古今和歌集の詠み人知らずの和歌が元になっていると言われており、正式に国歌と制定されたのは実は1999年、平成11年と、意外と最近のことなのはご存じだったでしょうか。
豆知識として併せて覚えておいてもいいかもしれませんね。
千代に八千代にを使った文章・例文(君が代)
君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
いわおとなりて
苔のむすまで
上記は君が代の歌詞ですが、意味を解説すると
君が代は
千年もいく千年も
小さな石が
大きな岩となって
その岩に苔が生えるまで
いつまでも長く永久に栄えるように。
という意味になります。
先述したように、古今和歌集が元になっているとされており、
特定の誰かではなく、身近な人の長寿を祈る歌、
または、男女の永遠の絆を歌った恋の詩と言われています。
そう考えると、長寿の国日本を表している歌ともいえるかもしれませんね。