眼福
皆さんは「眼福(がんぷく)」という言葉をご存知でしょうか。
「福」という漢字から、なんだかおめでたい感じのする言葉に見えます。
しかしこの「福」は、「幸福」の「福」なのです。「眼」が「幸福」と言えば、何となく意味が想像できるでしょうか?
今回は「眼福」という言葉について詳しく解説します。
眼福の意味とは
眼福とは「珍しいものや美しいものを見ることができて幸せである」という意味です。
読み方は「がんぷく」です。
最上級の言い方は「眼福の極み」です。
見るだけで幸せな気持ちになれる、すなわち「目が幸せ」ということです。
「眼福を得る」「眼福にあずかる」などの使い方があります。
美しいものを見て感動したりする他、おいしそうな料理のフルコースを見て食欲を刺激されたり、中には大量の札束なんてものに眼福を感じる人もいることでしょう。
とにかく、「視覚要素によって幸福感を感じる」ことを表すのが「眼福」です。
似た意味の言葉に「目の保養」があります。こちらは「目が癒される」に近いでしょうか。
また、「目の保養」の他に「目の正月」という言い方もあります。
日ごろさまざまなものを見続けて疲れた目が休まるほど好ましい見目であるもの、というニュアンスです。
眼福、すなわち「眼が幸せ」があるならば「耳が幸せ」に相当する言葉もありそうですが、実は今のところ存在していません。
単純に置き換えれば「耳福」、読み方は「じふく」でしょうか。
「耳が幸せ」という概念自体は動画サイトなどを中心に存在しているので、ネットを発症としてこれから言葉が生まれてくるかもしれませんね。
眼福の使い方・例文
- 憧れの先輩の、学校では見られない私服姿を見られるなんて、眼福の極みとしか言えない。
- いつも眼福を得られるので、この美術館には頻繁に足を運んでいる。